転職をすると、新たな職場との出会いだけでは無く、新たな人間関係の出会いの場でもある。
　人間関係を新たにと言うと、大抵の人は少し構えてしまうことだろう。転職をする人の中には、人間関係が理由で職をかわった人もいるからだ。だが、構えてしまっても新たな環境でのスタートはやってくる。
　この様な経験をした人は、この職につくまでに自分を何度も客観的に見てきたことだろう。良い所もそうでない所も。そして、何度も悩み考えた後に手にした新しい職場が、今ここにある。自分の力で環境をかえたのだ。

　環境を変えた人は、そこで新たな自分を作り上げることができる。
　前職を続けていたら出会うことのなかった人との出会いがあり、多くの人と関わることができるだろう。多くの人と関わるということは、それまでの自分以外の新たな自分を見つけることができたり、自分を変えたりすることができるということだ。自分が理想としている人となりに近づく可能性が出てくるのである。
　だが間違ってはいけないのが、それは絶対に努力なくしてはいい方向には向かわないということだ。たとば、新たな環境に馴染む努力をせず、直ぐに辞めてしまった場合。自分の殻に閉じこもってしまうと折角できた新たな挑戦が一瞬にして水の泡になってしまう。それでは折角新たな場にきた意味がなくなってしまうだろう。それはもったいないのではないだろうか。

　転職をしたということは、何かを決意して取った行動に違いない。その自分へのチャレンジは、簡単に諦めては勿体無いのである。新たな職場でのチャレンジは、自分との闘いであり、希望であると言えるだろう。